オンラインゲームでラグが発生する4つの原因と改善方法

FPSや対戦ゲームで、動きがカクついたり、敵に弾が当たらなかったりした経験はありませんか?
それ、「ラグ」が原因かもしれません。

ラグがあると、相手より一歩遅れて行動することになり、勝負では圧倒的に不利になります。
しかもこのラグ、回線だけじゃなく、他にもいろんな原因で発生していることがあります。

この記事では、オンラインゲームでラグが発生する4つの原因と、それぞれに対する具体的な改善方法をわかりやすく解説していきます。

そもそも「ラグ」とは?勝敗を左右する決定的な要素

オンラインゲームにおける「ラグ」とは、通信や処理の遅延によって、操作と画面表示がずれる現象を指します。

たとえば、
・攻撃ボタンを押しても数秒後に動く
・敵が瞬間移動したように見える
・自分だけがカクカクして動きづらい

といった状況が「ラグが発生している」状態です。FPSや対戦ゲームでは致命的で、相手の攻撃を回避できなかったり、こちらの攻撃が当たらなかったりして、勝敗に大きく影響します。

「ラグ」っていうのは、ざっくり言えば「押したのにすぐ動かない」ってやつです。

その構造を図解すると、次のような流れです。
PING値の説明イラスト2

1. あなたの端末(PCやPS5)でジャンプなどの操作を実行
2. そのデータがネット回線を通じてゲームサーバーに送信される
3. サーバー側で処理され、反映された結果が再びあなたの端末へ戻ってくる
4. 端末側で画面に反映される

この一連の「応答時間」のことを、Ping値(ミリ秒)と呼びます。数値が小さいほど、応答が速く、ラグが少ない環境です。

ラグが発生する4つの原因とは?

ラグの原因は、次の4つのポイントに大きく分けられます。

原因① ネット回線の種類が悪い(光回線じゃない)

モバイル回線はダメ

光回線以外のネット接続(ホームルーター・ポケットWi-Fi・スマホのテザリングなど)は、すべて「電波(無線)」で通信しているため、非常にラグが起きやすいです。

特に夜間や土日など、近くの基地局にアクセスが集中する時間帯は、回線が混雑しやすく、応答速度が不安定になります。

改善方法

ゲームをプレイするなら、必ず「光ファイバーを使った有線の光回線」を契約しましょう。

原因② 光回線でも“混雑しやすい回線”を使っている

光回線が混雑

光回線は大きく2種類あります。

①「フレッツ光系(ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光など)」のように、回線設備を他社と共用していて混雑しやすいタイプ
②「独自回線(auひかり・NURO光・eo光など)」のように自社専用で混雑しにくいタイプ

前者では、特に夜のゴールデンタイム(20時〜23時)になるとラグが激増するケースがあります。

改善方法

「夜でもラグが出ない回線にしたい」なら、独自回線を選ぶのが最も効果的です。

原因③ 接続方法が無線になっている(Wi-Fi)

無線で接続はダメ

どれだけ速い光回線を契約していても、接続がWi-Fi(無線)になっていると、ラグの原因になります。

Wi-Fiは距離や壁、電子レンジやBluetoothなどの干渉を受けやすく、通信が途切れたり、応答が遅れたりしやすい構造です。

改善方法

LANケーブルを使った有線接続に切り替えましょう。特にFPSゲームでは、有線は“勝ちに行く人”の基本装備です。

原因④ ゲーム端末(PC)の性能が足りない

端末の性能不足

意外と見落としがちですが、PCやゲーム機の処理性能もラグの原因になります。

とくにPCの場合、以下のような問題が多いです。
・グラフィック性能(GPU)が足りない → カクつく
・記憶装置がHDD → 読込・書込が遅い
・裏で動画やアプリをたくさん動かしている → ゲームが重くなる

改善方法

・ゲーム用PCを使う(グラボ搭載モデル)
・SSD搭載モデルにする
・他アプリは極力終了する
・PS4でも、HDD→SSD換装によってラグ軽減できる場合があります。

あなたのラグ、どこが原因か?簡単チェックリスト

次の項目にどれくらい当てはまるかで、あなたのラグの原因が特定できます。

  • 光回線以外(ホームルーター・Wi-Fi)を使っている
  • フレッツ光・ドコモ光・ソフトバンク光を使っている
  • 接続はWi-Fiで、有線ではない
  • プレイ中、他のアプリをたくさん起動している
  • PCスペックに自信がない(グラボなし・HDD)
  • 夜だけラグが増える

2つ以上当てはまる人は、かなりの確率でラグが発生しやすい環境です。

改善方法まとめ|ラグを減らす具体的な手順

① 光回線を導入する(携帯電波から有線への切り替え)

→ 通信速度が10倍以上、通信ロスも激減します

・携帯電波(無線)は、建物や距離で不安定になりやすく、通信が途中で切れる=ラグが発生する最大の原因に。
・光ファイバー(有線)なら、安定して10倍以上の速度(例:20Mbps→200Mbps)が出る環境も珍しくありません。
・ただし、すべての光回線が高速とは限らないため、次の②もセットで検討を。

② 独自回線に乗り換える(混雑の少ない回線に)

→ 実測値は約5〜20倍、夜間でも速度が落ちません

・フレッツ光系(ソフトバンク光・ドコモ光など)は他社と光回線を共有しているため混雑しやすい構造です。
・実測値の比較(※当サイトで実際に測定した結果)

回線種別ダウンロード速度の平均実測値(Mbps)
フレッツ光回線
(ドコモ光・ソフトバンク光・フレッツ光)
19 72
独自回線
(NURO光・auひかり・eo光)
386 597

・夜間や週末も速度が落ちないので、ラグが発生しづらく、ゲームが安定してプレイ可能になります。

③ 有線LANで接続する(Wi-Fiをやめる)

→ 通信の安定性が大幅に改善され、ラグを防ぎます

・Wi-Fiと有線LANで速度はそこまで変わらなくても(10Mbps程度の差)、通信ロスや遅延は圧倒的に違う。
・オンライン対戦では1パケットの欠損や遅れが命取り。
・ルーターとPC/ゲーム機をLANケーブルで直結するだけで、Pingの安定性とJitterの低下が期待できます。

④ ゲーミングPCやSSD化を検討する(端末の性能不足を補う)

→ 処理落ちや読み込みラグを、機器側の強化で解消

・最低限必要なPCスペックの目安

項目推奨スペック
グラフィックボード(GPU)RTX 3060以上
メモリ 32GB推奨(16GBだとやや不足)
ストレージNVMe SSD(読み込み1000MB/秒以上)、容量1TB以上

・ゲームデータがHDDにあると起動・展開・書き込みすべてに時間がかかり、体感ラグや描画遅延が発生しやすくなります。
・高性能なゲーミングPCなら、読み込み時間も体感ストレスも激減し、快適にプレイ可能。

✅ 【結論】ラグを解消する最も効果のある改善方法

ゲームのラグを根本的に改善したいなら、「混雑しない独自回線を選ぶこと」が最大のカギです。
私自身も2回線を同時契約して実測比較を行い、独自回線への乗り換えで劇的に改善しました。

▼ 【全て実際使った実測値】独自回線の中で本当に速かったおすすめランキングはこちら

独自回線vsフレッツ光回線の実測値の速度比較

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独自回線vsフレッツ光回線で速度比較!NURO光やauひかりはゲームに最適なのか?のアイキャッチ画像

ラグが改善された実体験【ビフォーアフター】

Before(回線変更前)

・フォートナイトでのラグ:1試合中に30〜50回、キャラがワープ
→ 敵の前に出た瞬間に画面が止まり、復帰したときにはやられている状態が続いていました

・弾が全く当たらない・先に見えない
→ 建築バトルでも後手に回り、撃ち負けが当たり前になっていた

After(独自回線+有線LANに変更後)

・ラグ:完全にゼロに(10試合連続でワープ・遅延なし)

・弾が明らかに当たるようになり、建築も先手で動けるように
→ 数日後にはキル数が平均2→7、ビクロイも週1→週3に上昇

まず、ラグが全く発生しなくなったので、単純なスキルでの勝負ができるようになったのに感動しました。

ラグは特にFPSゲームだと致命的で、まず発生すると勝負になりません。
ラグが原因でゲームのやる気が失せて、辞めてしまう人もかなりいると思います。

そういう意味でも、このラグ対策はかなり効果があるので、悩んでる人はぜひ試して見てください。
ラグから早く解放されて、ゲームを思い切り楽しめるようになるといいですね。

まとめ|“勝てる”ネット環境を整えよう

ラグをなくして、“勝てるネット環境”を手に入れるには、次の3つの要素すべてが揃っている必要があります。

① 回線そのものが高速かつ混雑しないこと

→ 独自回線(auひかり・NURO光・eo光など)を使っているか?

・フレッツ系(ドコモ光・ソフトバンク光など)は、混雑で夜に速度が10分の1になることもあります
・当サイト調査では、独自回線は夜でも300Mbps以上をキープし、ラグの発生率はほぼゼロでした

② 接続方式が安定していること

→ 有線LANで接続しているか?

・無線(Wi-Fi)は、目に見えないノイズや遮蔽物で通信ロスが発生しやすく、ゲーム中の突然のラグの原因に
・有線LANなら、Ping値・Jitterの安定性が段違いに高くなり、撃ち負けのストレスも解消できます

③ PCなどの端末性能が十分か

→ ゲーミングPC・SSD搭載・グラボ搭載か?

・処理落ちや読み込みラグは、回線ではなく端末側の処理能力不足が原因のケースも多いです
・ゲーム用には、RTX3060以上のグラボ、1TBの高速SSD、32GBメモリが最低ラインの目安になります

■ この3つが“揃ったとき”、はじめてラグは消える

どれか1つでも欠けていれば、ラグは再発します。
逆にいえば、この3つを満たせば、「ラグがあるかもしれない…」という不安から完全に解放されます。

■ “たまたま調子がいい”を卒業しよう

ラグのない状態を偶然に任せるのではなく、
構造的に、常に快適な状態が続くように整えること。それが「勝てるネット環境」の本質です。

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