先日、友人宅に泊まりに行ったときのこと。
友人の息子（高校生）が「フォートナイト一緒にやりましょう！」と目を輝かせて誘ってくれました。
嬉しそうにSwitchを起動する姿を見て、僕もノートPCを持ち出してトリオを組んでみたのですが――
そこで、回線が「ソフトバンクエアー」だと知って、正直、胸がざわつきました。
これまで数々の回線相談を受けてきた経験から、ソフトバンクエアーでFPSをするのは無理ゲーだと直感でわかっていたからです。
とはいえ、本人の前でそんなことは言えません。
少しでも快適にプレイできることを願いながらゲームを始めたのですが……
想像を超えるラグ地獄が待っていました。
- 描画の遅延、操作のカクつき、撃ち合いは一方的にやられて終わり。
- スマホで通信速度を測ってみると、なんと実測13Mbps。
- PCでもSwitchでも、とても勝負になるような環境ではありませんでした。
何よりショックだったのは、そんな状態でも息子が笑って
「ラグなんていつものことなんで、大丈夫です」と言っていたことです。
ラグいのが当たり前。勝てないのも仕方ない。
そんな環境で、諦めながらも一生懸命練習を続けている姿を見て、胸が痛くなりました。
「このままじゃ、どれだけ努力しても報われない」
そう痛感した僕は、まず実際に何が起きていたのかを検証し、原因を突き止めることにしました。
この記事では、その体験をもとに「プレイの実態」「速度の現実」「ラグの原因」まで整理した上で、最後に改善方法までお伝えします。
ソフトバンクエアーでフォートナイトは本当にできるのか？
実際にSwitchとPCの両方でプレイしてみたところ、
最初から最後までラグだらけで、とても勝負になりませんでした。
ここでは、Switch・PCそれぞれで体験したラグの実態と、
一緒にプレイして気づいた“勝てない構造”を順にお伝えします。
Switchでのプレイ：待機島から降下までずっとラグだらけ
息子が使っていた端末はSwitch。
普段からSwitchでプレイしているそうで、いつも通りにゲームを起動していました。
でも、僕が隣で見ていてすぐに異変に気づきました。
- 待機島の時点で、すでにカクついている。
- ジャンプの反応が遅れたり、視点がなめらかに動かなかったり。
そしてバトルバスからの降下、ここが最もひどかった。
- 建物や地形の描画が間に合わず、何もない空間に突っ込んでいくような感覚。
- 着地しても武器が表示されず、拾えたかどうかも分からない。
- そして数秒後には、敵を視認する間もなく一方的に攻撃を受けてそのままダウン。
「Switchのスペックが低いから」ではなく、「回線が重すぎる」のが明らかでした。
PC版でも撃ち合いになるとカクカクで何もできない
僕自身はノートPCを使ってプレイ。
グラフィック設定は軽めに調整しているので、スペック的には問題なし。
でも、回線がソフトバンクエアーな時点で、状況は一変しました。
- バトルが始まると、敵を照準で追えないほどのカクつき。
- 建築しようにもラグで反応が遅れ、壁が出る頃にはもう被弾済み。
- 「よし、ここで一気に詰めよう」と思っても、画面が止まったまま動かない。
- その間に敵に囲まれて、一方的にやられて終わりです。
後で、通信速度を測ってみると、１日の平均実測は13Mbpsで、ひどいときには2Mbpsまで落ちていました。
FPSとして成立しないレベルだと、改めて痛感しました。
息子と一緒にプレイして気づいた“勝てない構造”
「今のラグ、やばかったね」と声をかけると、
息子はちょっと苦笑いしてこう言いました。
「まぁ、いつもこんな感じなんで……仕方ないですよ」
本当はもっとスムーズに動けたら、
もっと思い通りにプレイできたら、
きっともっと強くなれるはずなのに。
でも、彼にとっては「この環境が当たり前」なんです。
だから不満を言うより、受け入れて頑張るしかない。
そんな姿勢が見えて、正直、胸が痛くなりました。
- 努力しても報われない。
- どれだけ練習しても、回線が邪魔をしてる。
これでは、才能があっても伸ばせるわけがない。
このとき、「これは回線を変えてあげないとダメだ」と、心から思いました。
フォートナイトのダウンロードが終わらない｜実測13Mbpsの現実
プレイ中のラグだけでも十分につらかったのですが、
さらに衝撃だったのは 「フォートナイトのダウンロードやアップデートがまったく進まない」 という事実でした。
SwitchもPCも、どちらも実測13Mbps前後。
この速度では、待っても待っても永遠に終わらない──そんな絶望的な状況 を味わうことになりました。
PC版は10時間放置しても完了せず…途中で断念
PC版フォートナイトのデータ容量は約60GB。
夜中の0時にダウンロードを開始し、そのまま放置してみたのですが、朝10時になっても65％程度しか進んでいませんでした。
「このままでは友人宅の回線を一晩中占有してしまう」と思い、仕方なく途中で断念。
結局、ネットカフェで続きをダウンロードして完了させました。
10時間以上待っても終わらないゲームダウンロード。
これでは、自宅環境として到底使えません。
Switch版でも5時間以上かかった“待ち地獄”
Switch版の容量は約20GBとPC版の3分の1ほど。
それでもダウンロード完了まで 5時間14分 もかかりました。
「今日は新シーズンだから帰ったらすぐ遊びたい」
そんな期待を裏切るには十分すぎる遅さ。
アップデートのたびにこんな時間を取られるのでは、「ゲームを遊ぶ」より「ゲームを待つ」時間の方が長くなってしまいます。
ダウンロード中は他の家族がネットできなくなる深刻さ
さらに問題なのが、1台でゲームをダウンロードしている間、他の端末がまともにネットを使えなくなること。
友人宅では父親がリモートワーク、母親は動画視聴、妹はTikTok……と、家族全員がネットを使います。
でもソフトバンクエアーで誰かがゲームをダウンロードすると、他の端末の通信が止まったように重くなり、まったく使い物にならなくなってしまいました。
つまり「一人がゲームをダウンロードしている間、家族全員がネット難民になる」状態です。
ソフトバンクエアーがラグの原因になる3つの理由
実測13Mbpsという数値はただの結果にすぎません。
では、なぜソフトバンクエアーだとフォートナイトでラグ地獄になるのか？
ここでは、実際にプレイして感じた不具合を裏付ける「構造的な3つの理由」を整理します。
携帯電波を使っているから、速度が遅く不安定
ソフトバンクエアーは、光回線のようにケーブルで直接つながっているわけではなく、携帯の基地局から飛んでくる電波を受信しているだけです。
そのため、周囲の利用者数や電波状況によって速度が大きく変動します。
「昼は速いけど夜は激遅」
「窓際はまだマシだけど奥の部屋だと圏外寸前」
こうした不安定さが、ラグや接続切れの原因になります。
5Gにつながっても速度はせいぜい100Mbps程度
販売店では「5G対応で高速！」とアピールされますが、実態は違います。
たとえ運良く5Gでつながっても、せいぜい100Mbps程度がやっとの速度です。
しかも、建物の構造や基地局からの距離が影響して、すぐに4Gへ切り替わって20〜30Mbpsまで落ちることも珍しくありません。
つまり「理論上の速さ」と「実際に使える速さ」はまったく別物なのです。
ルーター性能が高くても、元の電波が遅ければ意味がない
ソフトバンクエアーの公式サイトや店頭POPでは、「最大867Mbps対応！」といった数字が大きく書かれています。
ですが、これはルーターの性能値にすぎません。
受信している電波が10Mbpsなら、10Mbpsしか出ない。
ルーターがいくら高性能でも“ボトルネックは回線そのもの”です。
「性能の良いルーターだから大丈夫」と勘違いして契約してしまう人が多いですが、実測13Mbpsの現実は、この構造のせいで避けられないのです。
✅ まとめ
- 原因①：携帯電波ベース → 利用者数や場所で速度が安定しない
- 原因②：5Gでもせいぜい100Mbps、すぐに4Gに落ちる
- 原因③：ルーター性能に惑わされても、元の電波が遅ければ意味なし
だからこそ、ソフトバンクエアーではフォートナイトのようなラグを許せない対戦ゲームには絶望的に不向きなのです。
フォートナイトを快適にプレイするなら、独自回線の光回線一択
ここまでで「ソフトバンクエアーでは勝てない理由」がはっきりしました。
では逆に、フォートナイトを快適にプレイするためにはどんな回線を選べばいいのか？
答えはシンプルで、独自回線の光回線です。
光回線なら有線接続で安定する
光回線は、基地局の電波を拾うのではなく、自宅まで光ファイバーが直接つながる仕組みです。
LANケーブルで有線接続すれば、無線のように電波が途切れることもなく、常に安定した低Ping・高速通信が確保できます。
フレッツ光系は混雑しやすいので避けるべき
ただし注意点があります。
「光回線ならどこでもいい」というわけではありません。
ドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりなどのフレッツ光系のコラボ回線は、ユーザー数が非常に多く、夜になると混雑で速度が落ちやすいのが実態です。
そのため「光にしたのにラグが直らない」というケースも後を絶ちません。
選ぶべきは独自回線（NURO光・auひかり・電力系回線）
一方で、NURO光やauひかり、あるいは関西のeo光・九州のBBIQ光などの独自回線は、他社と共用していない専用の光ファイバーを使っているため、混雑の影響を受けにくいのが特徴です。
- NURO光 → ゲーマーに人気、速度実績もトップクラス
- auひかり → 全国展開で安定感がある
- eo光・コミュファ光・BBIQ光 → 各地域で圧倒的な実測値
僕自身の計測でも、独自回線は夜でも300〜400Mbps以上を安定して出せる結果が出ています。
✅ まとめ
- フォートナイトを快適にするには独自回線の光回線が必須
- フレッツ光系は混雑しやすく不向き
- NURO光・auひかり・地域電力系回線なら安定＆高速
つまり、「勝つための回線選び」は“独自回線かどうか”で決まるのです。
実際にNURO光に変えたらこうなった｜体感と数字の比較
ソフトバンクエアーでは限界があると分かったあと、僕は友人にNURO光への乗り換えを提案しました。
それから実際に契約・工事をしたのは、約1ヶ月半後でした。
乗り換え後は、僕自身がその場で確認できたわけではなく、友人から速度測定のスクショや息子の感想を送ってもらって状況を知りました。
ここでは、その結果を「ソフトバンクエアー時代」と比較してご紹介します。
実測値は13Mbps → 300Mbps超に大幅改善
- ソフトバンクエアー：平均13Mbps（夜間はさらに低下）
- NURO光：平均300〜400Mbps（夜間でも安定）
これは友人宅で実際に測定してもらった数値です。
送られてきた結果を見ると、20倍以上の改善がはっきり分かりました。
フォートナイトのラグが解消されたという声
息子から直接聞いたわけではありませんが、友人経由で「ラグがなくなって快適にプレイできるようになった」との報告がありました。
- 待機島や降下直後でもカクつかない
- 建築が遅延なく反映される
- 撃ち合いで弾が当たりやすくなった
「今までの環境が嘘みたい」と本人が感動していたと聞いて、こちらも胸が熱くなりました。
家族全員のネット利用もストレスなしに
友人いわく、家族のネット利用も大きく改善。
- 父親のリモート会議が安定
- 母親の動画視聴も止まらない
- 妹がTikTokを見ながらでも同時にゲームができる
「もう誰かがゲームをダウンロードしても家族全員が困ることはない」とのことで、家庭全体のストレスがなくなったそうです。
✅ まとめ
- 1ヶ月半後にNURO光へ切り替え → 測定結果で速度は20倍以上改善
- 息子は「ラグが消えた」と感動して勝率が格段に上がった
- 家族も同時に快適に使えるようになった
僕自身が現場で確認したわけではありませんが、
友人宅から寄せられた実測データと体感報告によって、
「NURO光に変えたことで“勝てない環境”が“勝てる＆家族全員が快適な環境”に変わった」ことが裏付けられました。
どうしても光回線が引けない人へ｜代替手段と選び方の注意点
「独自回線がいいのは分かったけど、うちは引けないんだよ…」
そんな声も多く聞こえてきます。
実際、マンションの設備や地域の提供エリアの都合で、NURO光やauひかりが導入できないというケースも少なくありません。
でも、だからといって諦めるのはまだ早いです。
ここでは、「どうしても光回線が引けない人」向けに、現実的な代替手段と注意すべきポイントを整理してお伝えします。
モバイル回線でも「5G専用プラン」は選択肢になり得る
- ドコモ home 5G
- au ホームルーター 5G
- 楽天 Turbo 5G
なお、ソフトバンクエアーも最新機種では 5G 対応をうたっています。
ただし、実測値を見ると同じ 5G ホームルーターでもドコモ home 5G や au ホームルーター 5G の方が平均速度が高い傾向があります。
つまり「5Gだから速い」ではなく、どの会社の回線を掴んでいるかによって実力差が出るわけです。
それでも共通して言えるのは、光回線ほどの安定性は望めないため、あくまで「光が引けない人の次善策」という位置づけになります。
- 夜間のPingが安定しているか？
- 上限速度は実測で100Mbpsを超えるか？
などを事前に確認するのがポイントです。
提供エリア外でも「戸建てタイプ」として引ける場合がある
たとえ「マンションタイプにNURO光が来ていない」としても、
管理会社の許可が取れれば、戸建てタイプとして部屋まで直接引き込むことができる場合があります。
- 管理会社やオーナーに「個別で契約したい」と相談する
- 「仕事や学習で支障が出ている」という事情を伝える
- 「工事は既存エアコン穴を通すので建物に影響はない」といっておくと安心される
- 許可が出れば、NURO光/auひかりを引くことが可能
実際にこの方法で導入できた事例もあります（筆者自身も2回成功経験あり）。
VDSL方式のマンションは「回線改善の限界」がある
マンションでVDSL（電話線）を使っている場合、
建物全体の回線構造がボトルネックになりやすく、改善余地はほぼありません。
- 上限速度が100Mbps（実測では20Mbps前後）
- Ping値が安定しない
- ゲームや動画配信には致命的な遅延が起きることも
この場合は、一度ソフトバンク光などから脱却して、別構造の回線に変えるしか選択肢がないのが現実です。
✅ この章のまとめ
- 光回線が無理でも、5Gホームルーターや個別引き込みの道はある
- 許可申請や環境調査など、ちょっとした行動で環境が変わることも
- VDSL方式は改善の余地が乏しく、根本解決にはならない
「回線が引けない＝詰み」ではありません。
正しい手段を知り、動けば改善できる可能性は十分にあります。
【まとめ】フォートナイトで勝ちたいなら、回線構造から見直そう
ソフトバンクエアーでプレイしてみて感じたのは、
「これでは、どれだけ練習しても勝てない」──そんな無力感でした。
撃ち合いになるたびに一方的に倒され、建築も遅れて、編集も反応せず、やれることが何もない。
そして、その環境に慣れてしまっている息子さんの姿が、余計に心に残りました。
だからこそ伝えたいのは、このラグは、努力ではどうにもできないという事実です。
改善したいなら、“プレイスキル”ではなく“回線の構造“を変えるしかありません。
ソフトバンクエアーでは“どれだけ頑張っても勝てない”のは当然
ソフトバンクエアーのようなホームルーターは、「4G/5G電波を不特定多数で共有」しているため、混雑によって速度もPingも安定しません。
特に夜間帯（20時〜23時）は一気に重くなり、フォートナイトのような高速なやりとりが必要なゲームでは、入力遅延が命取りになります。
どれだけ頑張っても、スタートラインが不利な状態では実力を発揮できません。
ラグや遅延はプレイスキル以前の問題だった
僕自身も、最初は「多少ラグくてもなんとかなるだろう」と思っていました。
でも、実際にプレイしてみて、まともに撃ち合いが成立しない現実を突きつけられました。
- 弾が当たらない
- 建築がワンテンポ遅れる
- 編集しても切り替わらない
これはもう「練習すれば上達する」レベルの問題ではありません。
ラグという環境要因が、成長を妨げている状態でした。
今の環境がラグいなら、構造ごと変えるしかない
努力しても報われない。
そんな理不尽な状況から抜け出すためには、根本から環境を変えるしかありません。
そしてその答えは、
独自回線の光回線を選ぶこと
これに尽きます。
独自回線（例：NURO光、auひかりなど）は、
他人と帯域を共有しない構造なので、夜でもPingが安定し、ダウンロードも高速です。
今の環境がラグいと感じるなら、
「PCのスペック」や「コントローラーの設定」を見直す前に、
回線そのものの構造を見直すことから始めてみてください。
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