オンラインゲームをやってると、カクついたり、ラグい状態になったり、プレイ中に落ちたりして、イライラした経験は誰しもが一度は味わったことありますよね?
ゲームをプレイする時に、思った通りに操作できない状態は、かなりのストレスを感じます。
その上、フレンドと一緒にプレイしてたら事態はもっと最悪で、思い切り相手に迷惑をかけてしまうので、楽しくゲームをしていた雰囲気はぶち壊しになってしまいます。
カクつく、ラグい、落ちるというのは、ゲームをする人にとってはあってはならない死活問題です。
ゲーム好きの筆者も、2年間もこの悩みに悩まされ続けてきました。
ネットに書いてある情報を頼りに、ありとあらゆる方法を試しましたが、ほぼ解消されることなく、何度も挫折を味わってきました。
何度も諦めかけましたが、ゲームを楽しみたい気持ちはどうしても諦めたくなかったので、自分で調べて自分で試すを2年間も繰り返してきた結果、ようやくたった一つの解決方法に辿り着きました。
この記事を最後まで読んでもらえれば、ゲーム端末ごと(PC・PS5/PS4・任天堂スイッチ)に、どう確認・対応していけばいいかが分かるようになります。
最初の第一歩は「回線速度を測定する」ことで、まずはご自分の状況を確認することから始まります。
ゲーム端末ごとでおすすめの測定方法も違うので、自分がプレイする端末ごとに確認してみてください。
最終的に、サクサクのネット回線を手に入れて、快適でストレスのないゲームライフを送れるようになりますように。
ゲーム端末ごとの回線速度のおすすめ測定方法と結果の見方
ゲーム端末ごとに回線速度のおすすめ測定方法は違います。
ここでは下記の3種類に絞った測定方法をお伝えしますね。
①PC
②PS5/PS4
③任天堂スイッチ
回線速度の測定って何をやっているのか?
そもそも、回線速度の測定って、いったい何をやっているのかをイメージ図を作ってみました。
ゲームの場合、自分のPCからダウンロードの要求をかけると、ゲームのサーバーからデータが送信されてくる流れがありますよね?これと同じようなことをして、速度を測定していると思ってください。
「自分の居場所からサーバーの場所までのデータの行き来の速度を計測する」のが回線速度の測定方法となります。
サーバーからPCへデータ受信することを「ダウンロード」と言い、PCからサーバーへデータ送信することが「アップロード」と言います。
ダウンロードやアップロード速度の数値が大きければ大きいほど「データ授受量が多い」、小さければ小さいほど「データ授受量が少ない」となります。
それとは別に、PCから要求をしてサーバーが回答をしたのをPCが受け取るまでの一連の所要時間のことを「PING(応答時間)」と言います。
PING(応答時間)は、数値が小さければ小さいほど「応答が速い」、大きければ大きいほど「応答が遅い」となります。
PCでの回線速度のおすすめ測定方法と結果の見方
PCでの回線速度のおすすめ測定方法は、SPEEDTEST一択です。
理由は2点あって、①サーバーを選べて、②STEAM(色々なゲームを扱っているゲーム総合配信サイト)が推奨しているからです。
①サーバーを選べる
「インターネット速度測定」でググってみると、google、fast.com、USENスピードテストなど、十種類以上の測定サイトが出てきますが、ほとんどがサーバーを選べません。
サーバーを選べないということは、測定するサーバーの場所が固定なので、正確な測定ができません。
例えば、あるゲームのサーバーは東京にあるのに、回線速度測定のサーバーが大阪だと、自分の場所からの距離が大きく離れてしまいます。
仮に自分の住まいが福岡だとすると、ゲームサーバーは福岡⇄東京間なのに、測定サーバーが福岡⇄大阪間となってしまうので、約500kmも離れていることになります。
通信の速さ(特に応答時間)は、サーバーとの距離に比例するので、測定するならできるだけ距離が同じ状態で測定しないと、より正確な測定ができません。
日本のゲームのサーバーの場所は公開していないことが多いですが、ほとんどが東京にあると言われています。ですので、測定場所に東京を選択したほうが、より正確な結果が得られます。
SPEEDTESTでは、[Change Server]をクリックして、[Tokyo]と入力すれば、東京のサーバーが選べますので、ゲームサーバーと距離の条件を同じにして測定できるため、こちらが唯一のおすすめになるのです。
②STEAMが推奨している
最もゲームを扱っているサイトといえばSTEAMが有名ですが、STEAMサイト上に「実際にインターネット接続速度は?」という欄に、SPEEDTESTが推奨されています。
何万本ものゲームを扱っているゲーム配信サイトのSTEAMが推奨しているのですから、信頼性は間違いないでしょう。
ちなみに、STEAMのサーバーは「仙台」「名古屋」「大阪」「札幌」「福岡」「東京」の6箇所あります。自分の場所から最も距離の近いサーバーを自動で選択していますので、SPEEDTESTで測定する際には、STEAMと同じエリアのサーバーを選ぶようにするとより正確な数値が測定できます。
注意点としては、おすすめの測定方法とはいっても、「ゲームのサーバー」と「SPEEDTESTのサーバー」は別物なので、あくまでも目安程度(距離は同じぐらい)に捉えるようにしてくださいね。
次に、測定結果の見方を説明します。下記の画像をご参照ください。
ダウンロード速度が298Mbps、アップロード速度が81Mbps、Ping(応答時間)が36ミリ秒という結果でした。
前提として、光回線は「auひかり」の戸建てタイプで、1ギガプラン(理論値1000Mbps)を契約しています。
ダウンロード速度の結果の見方
理論値が1000Mbpsなのに、ダウンロード実測値が298Mbpsって3分の1しかないので遅い?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、実はこの光回線は上位ランクに入るぐらい速い部類になります。(後で光回線ごとの比較グラフを見せます)
例えば、PC版フォートナイトを初めてダウンロードするとデータ量は約60GBになりますが、約27分程度でダウンロードが完了します。
実際に、フォートナイトをプレイするだけなら、ダウンロード速度って10Mbpsもあれば十分なのですが、ダウンロードにかかる所要時間は、ダウンロード速度が速ければ速いほど、早く完了します。
オンラインゲームというのは、初期ダウンロード以外にも、定期的にアップデートが来ます。
もし、ダウンロード速度が遅いと、そのアップデートの度に何時間もかかってしまい、すぐにプレイできないストレスにされされることになります。よって、ダウンロード速度は速いのに越したことはないです。
ダウンロード速度の目安は、実測値で100Mbps以上だったら「速い」、100Mbps未満だったら「遅い」と判断しましょう。
アップロード速度の結果の見方
アップロード速度は、PCの操作情報を送るぐらいなので、あまり速度は気にしなくても良いです。
アップロード速度も10Mbpsもあれば十分プレイできますので、どちらかというとダウンロード速度の方を重点的にチェックするようにしてください。
PING(応答時間)の結果の見方
PING(応答時間)は、ラグの有無に関わるので重要なポイントなのですが、実は気にしなくてもいいです。
PING(応答時間)というのは、自分の場所⇄サーバーの場所の「行って帰ってくるまでのかかる時間」のことなので、サーバーとの距離に比例します。
PING値は1桁台が理想という記事をよく見ますが、サーバーとの距離に比例するので、基本的に改善できません。
例えば、沖縄に住んでて、東京のゲームサーバーとのPING(応答時間)を1桁台にすることは絶対に不可能です。
どうしても1桁台(10ミリ秒未満)にしたいのなら、東京に引っ越しすれば可能性はありますが、こんな方法は非現実的ですよね。
改善できないものを改善しようとするのは無駄ですから、気にする必要はありません。
他にも、PING(応答時間)の違いを実感したければ、例えばフォートナイトだとゲームサーバーのエリアを選べます。
通常は自動的に最短距離の「アジア」になっていますが、ここを「ヨーロッパ」などにしてみると、距離が何千キロも離れてしまうため、ラグが多発するようになって実感できるはずです。
PS5/PS4での回線速度のおすすめ測定方法と結果の見方
PS5/PS4での回線速度のおすすめ測定方法は、PS5/PS4自体で測定するのが一番良いです。
測定方法は、
PS5/PS4の設定 -> ネットワーク-> 接続状況 -> インターネット接続を診断
から簡単にできます。
理由は、説明するまでもありませんが、ゲーム端末が「PS5/PS4」の場合、接続先のサーバーは「PlayStationサーバー」になるからです。
新しいPS5/PS4用のゲームをダウンロードしてくるのも、アップデートの度に更新分のデータをダウンロードしてくるのも、全部「PlayStationサーバー」からなので、この間の速度測定するのが最も正確な数値を測れます。
次に、測定結果の見方を説明します。
通信速度(ダウンロード)が602Mbps、通信速度(アップロード)が42Mbpsでした。
PS5/PS4自体の測定方法ではPING(応答時間)は測定できません。
ダウンロード速度の結果の見方
1ギガプランで、ダウンロード速度が602Mbpsも出ているのは、超優良回線ですね。
PS5版のフォートナイトの初期ダウンロード(約60GB)を、ダウンロード速度602Mbpsでダウンロードすると、かかった時間は16分程度で済みました。驚異的な速さでしたね。
ちなみに、過去に使っていた混雑回線(MAXでも60Mbps)だと、同じデータ量で3時間以上かかりましたから、ダウンロード速度の違いによって、サクッとプレイできるか、永遠に待たないとプレイできないか、天国か地獄ぐらい違いがあります。
ダウンロード速度の目安はPCの時と同じで、100Mbps以上だったら「速い」、100Mbps未満だったら「遅い」と判断しましょう。
アップロード速度の結果の見方
アップロード速度は42Mbpsで、ダウンロード速度の10分の1程度になっていますが、プレイには何の影響もないのでこの数値は気にしなくても良いです。
10Mbpsもあればプレイには十分ですので。
アップロードって、PS5/PS4でコントローラーで操作した情報を、ゲームサーバーに送る程度の微々たる情報量なのでこの数値が低くてもプレイには支障は出ません。
PS5/PS4の注意点
PS5/PS4での回線速度の測定で注意点が2つあります。
1つは、必ず有線LANゲーブルで接続すること。
もう1つは、人気ゲームの大型アップデートがある時は、PlayStationサーバー自体が混雑状態になるので、ダウンロードの数値がかなり遅くなるタイミングがあること。
有線LANケーブルで接続する
これ意外とやっていない人がいますが、オンラインゲームするなら必ず有線LANケーブルで接続してください。
無線LANだと線を繋がないので、場所を選ばないメリットがありますが、ダウンロード速度は確実に落ちますし、無線ゆえの通信が途切れてしまいラグの発生率が高まります。
せっかく回線自体は速いのに、無線のまま使っててラグいと訴えるユーザーがとても多いのです。ラグが発生しやすい環境ではまず勝てませんし、デメリットがあまりにも大きすぎます。
「カクカクしたくない」「ラグいのが嫌だ」と思うなら、まず有線LAN接続するようにしてくださいね。
人気ゲームの大型アップデート
例えば、フォートナイトでシーズンが変わる時などに、大型アップデートがあります。
毎回データ量は違いますが、1端末あたりで5〜10GBのデータをユーザーの数だけ一斉にダウンロードすることになります。
仮にユーザー数が1万人だとすると、10GB×1万人=10TB(テラバイト)というとてつもなく巨大なデータ要求がPlayStationサーバーに来るので間違いなく混雑します。
そのタイミング(大型アップデートを公開した直後など)で測定してみると、こちらの環境は何も変わってないのに、速度だけが10分の1になっている可能性があります。
極端にいつもより速度が遅いなと思ったら、時間帯をずらしてみると元に戻っていることもあります。
任天堂スイッチでの回線速度のおすすめ測定方法と結果の見方
任天堂スイッチでの回線速度のおすすめ測定方法は、任天堂スイッチ自体で測定するのが一番良いです。
測定方法は、
任天堂スイッチの設定 -> インターネット -> 接続テスト
から簡単にできます。
理由はPS5/PS4の時と同じですが、ゲーム端末が「任天堂スイッチ」の場合、接続先のサーバーは「任天堂スイッチサーバー」になるからです。
新しいスイッチ用のゲームをダウンロードしてくるのも、アップデートの度に更新分のデータをダウンロードしてくるのも、全部「任天堂スイッチサーバー」からなので、この間の速度測定するのが最も正確な数値を測れます。
次に、測定結果の見方を説明します。
通信速度(ダウンロード)が51Mbps、通信速度(アップロード)が15Mbpsでした。
任天堂スイッチ自体の測定方法ではPING(応答時間)は測定できません。
ちなみに、任天堂スイッチは速度制限している可能性が高いので、数値を見るときに注意が必要です。
速度制限してるなどの公式発表はありませんが、ほぼ間違いありません。
なぜなら、全く同じ環境(光回線も同じ、無線ルーターも同じ、有線LAN接続も同じ)で測定すると、PCもPS5もダウンロード速度は600Mbps程度でますが、任天堂スイッチだけが50Mbps程度になるからです。
おそらく、任天堂スイッチはサーバーの混雑を抑えるために、各スイッチ端末からの通信速度をある程度制限して、通信状態をコントロールしているのでしょう。
任天堂スイッチだけは、通常の回線速度の10分の1程度の数値になっているという前提で、測定結果を見るようにしてくださいね。
ダウンロード速度の結果の見方
1ギガプランで、ダウンロード速度が51Mbpsだったら超混雑回線ですが、任天堂スイッチが速度制限してる前提で考えると、普通の速さかなと。
スイッチ版のフォートナイトの初期ダウンロード(約20GB)を、ダウンロード速度51Mbpsでダウンロードすると、かかった時間は約1時間過ぎでした。
PCやPS5がどちらも20分以内で完了するのと比較すると、3倍以上かかってるのでかなり遅く感じますね。
ちなみに、スイッチ版のフォートナイトのデータ量は、PCやPS5の60GBの約3分の1の20GBです。
データ量が少ないにも関わらず、ダウンロードにかかる時間が3倍以上かかるのはやっかいですね。
ダウンロード速度の目安はPCの時の10分の1と考慮して、30Mbps以上だったら「速い」、30Mbps未満だったら「遅い」と判断しましょう。
アップロード速度の結果の見方
アップロード速度は15Mbpsですが、プレイには何の影響もないのでこの数値は気にしなくても良いです。
10Mbpsもあればプレイには十分ですので。
アップロードは、スイッチコントローラーで操作した情報を、ゲームサーバーに送る程度の微々たる情報量なのでこの数値が低くてもプレイには支障は出ません。
任天堂スイッチの注意点
任天堂スイッチでの回線速度の測定で注意点が2つあります。
1つは、必ず有線LANゲーブルで接続すること。
もう1つは、人気ゲームの大型アップデートがある時は、任天堂スイッチサーバー自体が混雑状態になるので、ダウンロードの数値がいつもより遅くなるタイミングがあります。
有線LANケーブルで接続する
スイッチは無線でやってる人が多いと思いますが、有線LANケーブルで接続した方が確実に通信が安定します。
スイッチは他の端末より無線による影響は体感レベルで低いですが、ダウンロード速度は確実に落ちますし、無線ゆえの通信が途切れてしまいラグの発生率が高まるのは間違いないです。
スイッチだとしても、「カクカクしたくない」「ラグいのが嫌だ」と思うなら、有線LAN接続するようにしてくださいね。
人気ゲームの大型アップデート
例えば、フォートナイトでシーズンが変わる時などに、大型アップデートがあります。
任天堂スイッチサーバーは常時、速度制限している可能性が高いので、PCやPS5/PS4ほどの影響は受けにくいですが、いつもよりも遅くなるタイミングがあるのは間違いないです。
通常でも制限の影響で速度が抑えられてるのに、アクセスが集中しやすいタイミングではさらに遅くなるので、ダウンロード待ちのストレスはいつも以上に感じるでしょう。
アップデートの時には対策できませんが、極力ダウンロードする時間を減らすために、ダウンロード版ではなく、パッケージ版を購入することで、初期ダウンロードの時間を減らす工夫は可能です。
ゲームでカクつく、ラグい、落ちる原因は何なのか?
各ゲーム端末で、回線速度のおすすめ測定方法はお伝えしてきました。
では、次に出てくる疑問は「ゲームでカクつく、ラグい、落ちる原因は何なのか?」だと思います。
実際に「ゲームでカクつく、ラグい、落ちる」を何度も経験してきた僕が出した結論は、「回線が混雑しているから」です。
「ゲームでカクつく、ラグい、落ちる」原因は、ネット記事で色々書かれています。
「プロバイダーを変える」「IPv6に変える」「ルーターを変える」「端末を再起動する」「LANケーブルを変える」「2.4GHzを5GHzに変える」「無線を有線に変える」などなど。
僕は実際に、これらを1つ1つ全部やりましたが、全く改善しませんでした。
何度も心が折れそうになりましたが、最後の手段として「光回線を乗り換えた」ことで、すべての問題が全部解決しましたので自信をもって言えます。
具体的には、1日の平均速度が21Mbps程度まで落ちていたドコモ光回線を、auひかりに乗り換えたことで1日の平均速度が408Mbpsまで上がったのです。(約20倍も速度が上がった)
信じられない人は、全て証拠画像付きで別記事を書きていますので、そちらで詳細を確認してみてください。
ドコモ光で夜の回線が致命的に遅い時にどうしたらいい?ドコモ光の回線を使っていましたが、特に夜の9時ごろになると速度が致命的に遅くなりました。最初に気づいたのは、Zoomでオンライン会議中に、映像や音声が途切れ途切れになったこ[…]
「ゲームでカクつく、ラグい、落ちる」原因は、90%以上の確率で「回線の混雑」だと断言できます。
今、auひかり(1日の平均速度が408Mbps)で、ゲーミングPC・PS5・任天堂スイッチそれぞれでプレイしていますが、たった一度もカクつく、ラグい、落ちることは発生していません。
光回線以外だとしても同じことが言えます。
ホームルーターやポケットWi-Fi、スマホのデザリングなどは、そもそも携帯電波を使った無線通信方法なので、ゲーム用途では論外(無線では通信が途切れるのでラグの原因になる)になります。
「光回線を乗り換える」以外で、改善の効果があるとすれば、「無線を有線」に変えることは、多少効果はありますが、大元の光回線が混雑している状態だと、この方法も効果がほぼ出ないです。
極論を言えば、回線速度の全てが決まるのは、大元の「光回線の混雑度合い」だと言ってもいいでしょう。
ゲームでカクつく、ラグい、落ちる場合の対処方法
ゲームでカクつく、ラグい、落ちる場合の対処方法は、結論から言いますと、「光回線を乗り換えること」以外にないです。これが唯一無二の対処方法です。これ以外の対処方法は効果がほぼないので、答えは一択になります。
前章でもいいましたが、「プロバイダーを変える」「IPv6に変える」「ルーターを変える」「端末を再起動する」「LANケーブルを変える」「2.4GHzを5GHzに変える」「無線を有線に変える」は、効果がありません。
光回線の通信の流れは下記のようになっています。
光回線 -> プロバイダー(IPv6などの通信方式含む) -> ONU(光終端装置) -> ルーター -> 無線or有線 -> ゲーム端末
光回線やプロバイダーが家の外、ONUから右側が家の中になります。
(データをダウンロードする)通信は上流の光回線から順番に、下流のゲーム端末まで流れていきます。
一番の上流が光回線で、例えばここが混雑しているとイメージしてみてください。光回線が混雑して遅くなっている根本原因なのに、それより下流のプロバイダーやルーターや無線or有線を変えて効果があると思いますか?そうなのです、下流をいくら変えても効果は出ないのです。
じゃあ、「自分の光回線が混雑しているかどうか?」を判別する手段は、回線速度を自分で測定する以外にありません。
光回線業者やプロバイダーに遅くなっていると訴えても、「ベストエフォート方式(=業者は最大限努力してるのでもし遅くてもどうしようもないから許してね)なので、対応できません」と断られるのがオチです。これも試し済みです。
回線速度を自分で測定するとして、戸建タイプとマンションタイプは条件が少し異なります。
戸建タイプは、1光回線(光ファイバー)を直接戸建に繋げます。
マンションタイプは、1光回線(光ファイバー)をマンション共用部に繋いで、そこから各部屋への繋げ方がマンションごとに異なります。
「光ファイバー」で各部屋を繋いでいると光配線方式といい、LANケーブルで各部屋を繋いでると「LAN方式」といい、電話線で各部屋を繋いでいると「VDSL方式」といいい、それぞれで通信速度が違います。
光回線が1ギガプランのマンションタイプの場合、
接続方法 | 各部屋へ繋いでいる線 | 最大通信速度 |
光配信方式 | 光ファイバー | 1Gbps |
LAN方式 | LANケーブル | 100Mbps〜1Gbps |
VDSL方式 | 電話回線 | 100Mbps |
昔のマンションだとVDSL方式が多いので、1ギガプランを契約しても最大で100Mbpsしか出ません。
よくマンションで「無料でネット使えます」と宣伝してるのがLAN方式で、住人の数が多ければ多いほど速度が落ちます。
最近の新しいマンションだと光配線方式を採用してるところが増えてきましたが、全体からいってもまだまだ少数派です。このタイプだと、戸建タイプと同様に最大で1Gbpsの速度が出ます。
マンションに住む時には、どの通信方式なのかが大家によって決められているので、自分で好きなタイプに変更できないので、注意が必要です。入居を検討する段階で、そのマンションがどの方式なのかは事前確認しておきましょう。
自分の光回線が混雑しているかどうかの目安は、100Mbps以上だったら「速い」(混雑していない)、100Mbps未満だったら「遅い」(混雑している)と判断しましょう。
ゲームにとってストレスのない快適な光回線の選び方
では、ゲームにとってストレスのない快適な光回線の選び方をお伝えしておきます。
混雑している光回線を選んでしまって、ゲームでカクつく、ラグい、落ちるのストレスはもう懲り懲りですよね。
混雑していない光回線を選んで、カクつく、ラグい、落ちるが全くない快適でストレスのないゲームライフを楽しみたいですよね。
答えはズバリ、混雑しやすい光回線は「フレッツ光回線」で、混雑しにくい光回線は「独自回線」です。
- フレッツ光回線とは?
- フレッツ光回線とは、NTTが施設した光ファイバーを使っている回線のことです。
NTT自体のサービスが「フレッツ光」ですが、この他にも光コラボといって、フレッツ光を借りて使っている「ドコモ光」や「ソフトバンク光」や「楽天ひかり」など数百社以上が、共有利用しています。
フレッツ光の一番の特徴が、「フレッツ光を使う全業者で共用で使用しているため、混雑しやすい」特徴があります。
光ファイバー1本で、最大で32世帯が分岐して使われます。
この32世帯の内訳として、例えばフレッツ光10世帯、ドコモ光10世帯、ソフトバンク光10世帯、楽天ひかりで2世帯が共用で使用することになります。
フレッツ光→ドコモ光に乗り換える際、工事なしで乗り換えられるのは、同じフレッツ光回線間だから可能なのです。
ちなみに、光回線の全事業社中、フレッツ光回線のユーザー数は約65%を占めています。auひかりのユーザー数の約5倍以上の数になります。
- 独自回線とは?
- 独自回線とは、回線業者が独自に光ファイバーを施設している回線のことです。
例えば、関西電力(細かく言うと子会社の株式会社オプテージ)が、光ファイバーを独自で施設してユーザーに提供しているのが「eo光」というサービスです。
他にも電力系の会社が提供しているのが、中部電力の「コミュファ光」、中国電力の「メガエッグ光」、四国電力の「ピカラ光」、九州電力の「BBIQ光」も同じく独自回線になります。
電力系以外にも、NTTから使っていない光ファイバーを1本単位で借りて(ダークファイバー)、サービスを提供している「NURO光」や「auひかり」も独自回線に含まれます。
独自回線の一番の特徴は、「自社の光回線は自社で独占使用しているため、混雑しにくい」という点です。ここがフレッツ光回線との大きな違いなのです。
ちなみに、光回線の全事業社中、独自回線で最もユーザー数のが多いのが「auひかり」で、約12%を占めています。
論より証拠ということで、僕が全国の光回線を実際に丸1日かけて測定した結果のグラフをお見せします。
全て戸建タイプの1ギガプランの契約(同じ条件)の測定結果になります。
上位7位までが全て「独自回線」です。下位の8〜10位が「フレッツ光回線」です。最下位の11位はソフトバンクエアーで携帯電波利用なので光回線ではありません。
もちろん、フレッツ光回線でも速い人は実際にいるでしょうし、独自回線でも遅い人はいるでしょう。
でも、確率論で言っても、「独自回線」の方が「フレッツ光回線」よりも速い確率が高いのは間違いないでしょう。
こんな実測値の比較なんて、普通の人はできないでしょうから、とても参考になるリアルな比較だと思いますよ。
なぜ、「独自回線」と「フレッツ光回線」で混雑の差ができるのでしょうか?
答えは簡単で、「独自回線」はユーザー数が少なくて自社ユーザーで独占使用しているから、「フレッツ光回線」はユーザー数が多くて他社ユーザーとも共有利用しているからです。
例えば独自回線のeo光は、全体の4%のユーザー数で、回線はeo光ユーザーのみで独占使用しています。
フレッツ光は、全体の65%のユーザー数で、同じフレッツ光のユーザー(ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかりなど数百社以上)と共用利用しています。
どちらが混雑しやすいか?は一目瞭然でしょう。
ゲームにとってストレスのない光回線の選び方は、混雑しにくい独自回線を選ぶのが正解です。
最後に、独自回線を実際に使った体験談の記事へのリンクと、独自回線に乗り換えたい人への申し込みリンクを載せておきますので、ご自分のエリアで契約できる回線を選んでくださいね。
各回線のことをもっと細かく知りたい人は、実際に使った体験談記事へGO。
各回線にもう乗り換えたい人は、申込リンクへGO。
独自回線の光回線 | 実際に使った体験談 | 申し込みリンク |
eo光の体験談 | eo光の申込リンク | |
BBIQの体験談 | BBIQの申込リンク | |
auひかりの体験談 | auひかりの申込リンク | |
NURO光の体験談 | NURO光の申込リンク | |
ピカラ光の体験談 | ピカラ光の申込リンク | |
コミュファ光の体験談 | コミュファ光の申込リンク |
ちなみに、独自回線に乗り換える際には、ほとんどの業者が「他社の解約違約金を補填」してくれるキャンペーンもやっていますし、新しく乗り換えるだけで数万円ももらえる「キャッシュバックキャンペーン」もありますので、とても損をしないどころかプラスにすらなりながら乗り換えるのことが可能になってます!
ゲームでカクつく、ラグい、落ちることでお困りの人は、まずは回線速度の測定をしてみてから、混雑しにくい独自回線に乗り換えることで快適なゲームライフを手に入れてくださいね。