テレワークに必要なインターネット速度の目安は何Mbps?Zoom・Teams・動画は?

会社の方針で、平日の週5日は、自宅でテレワークすることになった。

「自宅のインターネット環境を、最適限テレワークできるように準備しておくように」と会社に言われたが、正直、目安なんて言われてもピンと来ない。

「推奨するインターネット回線は光回線で、30Mbps以上の速度が出ていること」と、目安が提示されてるが、わざわざ工事をしてまでも、光回線を契約する必要が本当にあるのか?と疑問が残る。

できれば、簡単に契約できそうなポケットWi-Fiで十分では?と思う一方で、月間200GBの通信量で足りるのか?通信制限に引っかからないか?などの不安もある。

テレワークに必要なインターネット速度や通信量の目安を知って、最適なインターネット環境を手に入れたいと思ってる人のために記事を書いておきますので、参考にしてみて下さい。

基準として、1日8時間で週5日、月合計20日をテレワークで勤務することとします。自宅のPCから、リモートデスクトップで会社のPCに常時接続し、業務を実施するスタイルです。

テレワークに必要なインターネット速度の目安は何Mbps?

テレワークに必要なインターネット速度の目安は何Mbps?の画像

テレワークに必要なインターネット速度の目安は、30Mbps以上でした。

会社が推奨する速度の通り、30Mbpsを上回っていれば、どのアプリを使ってても業務的な支障は一切ありませんでした。

ちなみに、一番速度を必要とするアプリは、複数人(6名程度)でオンライン会議をする際に使う「Zoom」でした。

Zoomの場合、インターネット速度が10Mbpsぐらいだと、映像が止まったり、音声が途切れたりしたので、やはり30Mbpsぐらいないと、厳しいと実感しました。

Zoomのシステム要件「帯域幅の要件」には、グループビデオ通話(49名)には4Mbpsが必要と目安が記載されていますが、4Mbpsの速度だと実際には使い物になりませんでした

書かれているのは必要最低限の目安なので、実際に使う際の快適なレベルとは差がある、と思ってた方が無難です。

テレワーク必須アプリ!Zoom・Teams・動画・OneDriveの通信量は?

テレワーク必須アプリ!Zoom・Teams・動画・OneDriveの通信量は?の画像

仕事(テレワーク)で1ヶ月インターネットを使う場合、約210GBの通信量が必要です。

職種によって使うアプリは違いますが、

  1. チャットアプリで報告・連絡・相談
  2. Web会議アプリで定例ミーティング
  3. クラウドストレージアプリで資料の取得や保管
  4. タスク管理アプリで進捗を確認
  5. リモートデスクトップアプリで会社PCを操作する

大まかな流れはどの会社もやっていると思います。

その中で、代表的なアプリが時間あたりでどのぐらいの通信量を使うのか?を表にまとめてみました。

アプリ1時間あたりの通信量1日あたりの通信量
(1ヶ月(20日)あたり)
①チャットアプリ
Slack5MB40MB
(800MB)
ChatWork3MB24MB
(480MB)
②Web会議アプリ
Zoom
(1日を2時間で想定)
600MB1.2GB
(24GB)
Teams
(1日を2時間で想定)
800MB1.6GB
(36GB)
③クラウドストレージアプリ
GoogleDrive
(1日を2時間で想定)
2GB4GB
(80GB)
OneDrive
(1日を2時間で想定)
2.3GB4.6GB
(92GB)
④タスク管理アプリ
Trello1MB8MB
(160MB)
Notion1MB8MB
(160MB)
⑤リモートデスクトップアプリ
Splashtop420MB3.3GB
(66GB)
Windowsリモートデスクトップ500MB4GB
(80GB)

表にあげた数値は、あくまで平均的に使った場合の目安の通信量です。

例えば、容量の大きい動画ファイルなどを大量にやりとりすれば、その分通信量は跳ね上がりますし、逆に映像抜きの音声のみでWeb会議していたら、その分通信量は大幅に減らせます。

①〜⑤を1つずつ使ったとすれば、1日で約10GB、1ヶ月(20日)で約210GB必要になりますね。

この時点で、月間データ容量が200GBのポケットWi-Fiでも、超過してしまいますので、仕事で使うには厳しいですね。

仕事で使う以外にも、インターネットはプライベートでも使いますよね?

プライベートで使うアプリの通信量がどうなってるかも表にまとめておきました。

アプリ1時間あたりの通信量1ヶ月(30日)あたりの通信量
①動画アプリ
Netflix
(標準画質)
1GB30GB
YouTube
(480p)
700MB21GB
TikTok540MB16.2GB
②音楽アプリ
Spotify
(標準音質)
40MB1.2GB
Amazon Music
(中音質)
60MB1.8GB
③SNSアプリ
Instagram840MB25.2GB
Twitter240MB7.2GB
Facebook300MB9GB
④通話アプリ
LINE
(音声通話)
24MB720MB
FaceTime
(音声通話)
60MB1.8GB
⑤ゲームアプリ
Apex Legends2GB60GB
フォートナイト500MB15GB
大乱闘スマッシュブラザーズ100MB3GB
マインクラフト
(共用サーバー)
100MB3GB

①〜⑤を1つずつ使ったとすれば、1ヶ月(30日)で約118GB必要になりますね。

仕事で210GB、プライベートで118GB、合計328GBの通信量を月間で消費することになります。

これはあくまで、アプリを使ってる間の通信量のみです。

もし、アプリ自体をダウンロードするとなると、初期ダウンロードデータ分も追加になりますし、アップデートの度に更新分も追加されます。

特にゲーム系は、データ量が恐ろしいほど大きい。

Apexの初期ダウンロードデータで100GB、更新データ1回分で2〜10GBになります。

月間の通信量が決まっているポケットWi-Fiなどは、ゲームをすると一発アウトになりますね。

ホームルーターでも、3日間15GBなどの制限があるので、ゲームを1つでもダウンロードするとこちらも一発アウトになり、通信制限がかけられてしまいます。

(ただし、2022年2月1日よりWiMAXの3日間15GBの通信制限が撤廃されました。)

テレワークに適しているインターネット回線の種類は?

テレワークに適しているインターネット回線の種類は、ズバリ光回線でした。

インターネット回線と言っても、種類がいくつかあるので、表にまとめてみました。

インターネット回線種類速度通信量
光回線光ファイバー平均200Mbps無制限
ケーブルテレビ回線同軸ケーブル平均100Mbps無制限
ホームルーター携帯回線平均30Mbps制限あり
ポケットWi-Fi携帯回線平均30Mbps制限あり

光回線

光ファイバーなので、速度がインターネットの中で最も速いですし、通信量も無制限に使えますが、契約してから工事が完了するまでに約1ヶ月かかるデメリットがある。

ケーブルテレビ回線

光回線に次いで速度が速い回線で、通信量も無制限ですが、とにかく混雑しやすく速度低下しやすい。光回線より安価であることが多いが、混雑が原因でユーザー満足度はかなり低い。

ホームルーター

ドコモhome5G、ソフトバンクエアー、WiMAXなどがあるが、携帯回線を無線で受信する仕組み(スマホと同じ)なので、とにかく速度が遅いし、たまに通信が途切れるのが難点。

通信量も無制限ですよと言ってますが、注意書きで「集中する時間帯は速度制限します」と小さく書かれていますので、これは実質は制限ありです。(携帯回線をパンクさせないために、本来無制限にはできない)

工事なしで利用できる点は、よく引越しがある人にとってはメリットですね。

ポケットWi-Fi

外出先にも持ち運べるし、工事なしですぐ使える点はメリットです。

ホームルーターと同様に、携帯回線を使っているので、速度の遅さはマイナスですね。ポケットWi-Fiは、たいてい月間の通信量が決まっているので、オーバーしてしまうと速度制限されてしまいます。

日数が限定されている出張時などは重宝しますが、自宅でテレワークする際には、通信量がオーバーしやすいので不向きですね。


テレワークする時には、通信量が無制限であることが必須です。

通信量のことを気にしながら仕事に集中なんてできませんし、通信制限にかかればまともな仕事ができなくなります。

速度についても速ければ速いほど作業効率が上がります。ファイル容量の大きいファイルをアップロード・ダウンロードする時に、速ければ一瞬で終わるところが、遅いと何分、何十分もかかってしまうことになります。

特にWeb会議する時に大事なのが、通信ロスが発生しないことです。有線だと通信ロスは発生しませんが、携帯回線などの無線だと、どうしても通信ロスが発生してしまい、オンライン会議中に映像や音声が飛ぶことがあります。

通信は速くて安定していることが大事なので、やはり光回線一択になりますね。

テレワークのインターネット環境の最適解は?

テレワークのインターネット環境の最適解は、通信量が無制限で、速度が最も速い光回線がベストです。

光回線を契約してから工事が完了するまでの約1ヶ月間は、期間限定でポケットWi-Fiを契約して穴埋めしておきましょう。

さらに裏技ですが、通信費用を抑えたい人は、光回線とセット割引になるスマホ(端末はそのままで格安SIMだけ変える)に変更しましょう。

スマホとセット割は、1台ごとに割引が適用されるので、ご家族が4人いれば4人分全員が割引になりますので、かなりお得になります。

ここだけの話ですが、普通の人は、スマホに合わせて光回線を選びますが、それは絶対にやめて下さい。後悔することになります。

光回線に合わせてスマホの格安SIMを選ぶが正解です。

もっと言うと、光回線はフレッツ光回線(コラボ光)から選んではダメです。光回線の中で圧倒的混雑率No.1ですから。

光回線は、かならず独自回線から選ぶようにして下さいね。混雑しにくいので速度が圧倒的に速いですから。

下記に、実際に光回線を使ってみて検証している記事があるので、最適な光回線を選びたい人はぜひ読んでみて下さいね。

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