光回線が夜に遅い、遅すぎる、我慢の限界だ!本気で原因と対策してみた【戸建て】

今まで何の問題もなく使えていたドコモ光の光回線が、ここ数日前から、急に夜の時間帯が遅くなり始めた。

最初に気付いたのは、20時頃にZoomでオンライン会議をしている時だった。音声がたまに途切れだして、映像も時々フリーズしていて話が寸断されてしまう。大事な話をしている時に限って聞き取れないので、何度も聞き直してしまい、相手に申し訳ないことをしている気持ちになった。音声不良を理由にチャットでやり取りして事なきを得たが、在宅ワークで通信環境が保てないのはさすがにマズい。

この日を境に、夜の時間帯で光回線が遅い現象が多発することになった。

仕事以外でも、Netflixで映画を見るのが好きでよく見ていたが、21〜23時頃に見ると、必ず最低3〜4回は途切れるようになった。映画は没入感が好きなのに、途切れるたびに白けてしまい、とても残念な気持ちになってしまう。ひどい時はフリーズしたまま再開できず、途中で見るのを諦めたこともあった。

フォートナイトやAPEXのオンラインゲームも好きでやっているが、20〜22時はラグが酷くて勝負にならなくなってしまった。フレンドと一緒にデュオをプレイすることが多いが、ラグが多発して迷惑をかける頻度が多くなってしまったので、パーティーを解消する羽目になった。勝率もガクンと落ちたし、誰かと一緒にやることもできなくなったので、やる気が一気に失せてしまった。

仕事でも趣味でも、まさかの光回線が遅いことが原因で、こんなにストレスなネットライフを送ることになるなんて想像もしていなかった。通信無制限で高速通信できるから光回線にしているのに、こんな遅い現状で5〜6千円も毎月払うのは納得できない!こうなったら、本気で光回線が遅い原因を調べ上げて、なんとかして対策を打ってやると決意しました。

同じような悩みを持ってる人のために、やったことの全てを記録を残すべく書いておきます。全て実話ですので、戸建てタイプの光回線の人は参考になると思います。

光回線が遅い現状はどの程度なの?

ドコモ光の夜の時間帯の平均速度

光回線の速度測定は、SPEEDTESTのサイトで計測しました。朝から夜までランダムに、誤差が出ないように合計21回計測しました。測定結果は、1日の平均速度が22Mbpsで、夜の時間帯(20〜22時)の平均速度は7Mbpsでした。もう、信じられないぐらい遅い速度です。

上記の画像は、実際にSPEEDTESTの計測結果をダウンロードし、エクセルで表示したものです。1日の平均速度と、夜の時間帯の平均速度は、AVERAGE関数を使って出しました。当然ながら、計測結果の数値に一切の加工はしていません。

ちなみに、インターネットの接続環境は下記の通りです。

ドコモ光(戸建)のインターネット接続環境

【光回線業社】ドコモ光
【プロバイダー】OCN
【契約地域】埼玉県
【住居タイプ】戸建タイプ
【プラン】1ギガプラン
【無線ルーター・レンタル有無】レンタル無し
【無線ルーター・メーカー型番】ELECOM「WRC-1167GST2」
【ネット接続方法】無線
【端末の種類】PC(windowsのノートパソコン)
【計測日】2020年5月17日〜7月17日
【計測方法】回線速度測定サイト「SPEEDTEST」で測定
【計測回数】10時〜23時の間に合計21回測定

Zoomで映像がプツプツ切れたり、音声が途切れたりするので、おかしいなと思って速度測定したのが5月17日でした。結果はたったの19Mbpsでした。時間をおいて再度測定したら今度は9Mbpsでした。目を疑うような結果で、とても信じられませんでした。

契約しているのは1ギガプラン(=1000Mbps)ですよ?いくら何でも、実測値が100分の1程度しか出ないなんてあり得えない。何か測定の仕方が間違ってるはずだ。最初はそう思ってました。

日を変えて測定すると、また1桁台の結果が何度も出る…。特に夜の時間帯(20〜22時)がひどく遅いことが分かってきた。朝や昼だと30〜60Mbpsぐらい出るが、夜になると10Mbps以下になることが頻繁に発生しました。

今までの傾向から、30Mbps以上だと何も支障は出ないが、30Mbps以下になると色々と支障が出てきます。NetflixやYouTubeの動画は、何度も途中で止まります。フォートナイトやAPEXはラグが酷すぎて勝負になりません。もちろんZoom以外ツールでもオンライン会議を満足にできません。在宅ワークで、ネットが遅いのはもう致命的でした。

ちなみに、携帯回線でも平均で30Mbpsぐらいは出ます。さらに、携帯の契約プランを超過してしまうと、速度制限がかけられますが、制限かかった速度が0.1〜1Mbpsぐらいです。つまり、光回線なのに携帯回線程度の速度しか出ていないということです。夜の時間帯になると、制限のかかった携帯回線の速度ぐらい遅くなっているということです。

「光回線を契約している意味が、全くない」という現状でした。

光回線が遅い原因は何だったのか?

3ヶ月間トライ&エラーを繰り返し、できることは全てやり切った結果、やっとのことで遅い原因に辿り着きました。

光回線が遅い原因はズバリ、光回線自体が混雑していたから
これは、推測でも何でもなく、紛れもなく事実と断言できます。ありとあらゆる改善策を試した結果、唯一劇的に改善できたのが「光回線を他の業者に乗り換えた」からです。どんな改善案を試したのかは、次の章で列挙しておきましたので、読んでみると分かりますから。
そして、光回線が遅い原因が混雑だと分かった結果、もう1つの残念な事実が判明しました。それは、
一度、光回線が混雑し始めると、改善の余地はほとんどない
ということです。一時的なサーバー障害などは、時間が経てば改善しますが、慢性的な混雑による遅さは、ほぼ改善しないです。なぜ改善しないのかは、シンプルに光回線の特徴にあります。
1本の光回線は、最大32世帯に分岐して共用利用されます。理論上で1ギガプランを契約していても、実測値が30Mbps以下になるのは、契約が32世帯全部埋まっているからです。
1ギガ(=1000Mbps)÷32世帯=(1世帯あたり)31Mbps

という計算が成り立ちます。この状態がいわゆる、「光回線が混雑している」ということです。平均速度が30Mbpsぐらいの人は、光回線の32世帯が全て契約で埋まっていると推測できます。

では、さらに夜の時間帯で1桁台の速度(0.1〜9Mbps)になるのはなぜか?は、32世帯の人が、「同時にネットに接続しているから」です。夜の時間帯は、ほとんどの世帯が家にいる時間帯です。家にいてネット接続する確率が最も高いのが夜の時間帯なのです。

32世帯が契約全て埋まっていて、かつ同時にネット接続する時間帯だと、さらに回線速度が圧迫されて遅くなってしまう。というのが光回線が遅くなる原因でした。

平日の朝や昼は30〜60Mbps出るけど、夜の時間帯になると0.1〜9Mbpsにさらに落ちるのは、「光回線が混雑している」という原因で全て説明できてしまうのです。

32世帯の人の中で、契約を解約すること、またはネットの使用頻度を落とすことでしか速度は改善しません。そんなことは余程のことがない限りないでしょう。なので、光回線の混雑はほぼ改善しないのです。

この原因と結果は、戸建てに対してですが、マンションになるとさらに遅くなることが考えられます。マンションはマンションの住人でさらに分割利用するからです。

今現在、光回線が混雑している人は、この事実を知って絶望する気持ちになっているかもしれませんが、安心してください。唯一、改善する希望も残されていますから。次の章で、意味のある対策と意味のない対策を読んで、判断してくださいね。

光回線が遅い対策は何をしたか?

3ヶ月間で、ありとあらゆる対策を試してきました。事実に基づいて、効果があった改善と効果がなかった改善を列挙しておきます。無駄なお金と時間をかけることがないように、しっかり読み込んで対策を選択するようにしてくださいね。

光回線が遅い対策で効果がなかったもの

光回線業社やプロバイダーに問い合わせる 効果なし
ドコモ光やOCNに問い合わせしました。「光回線の速度が遅いので何とか改善できませんか?」と聞いても、「光回線はベストエフォート型の契約です。混雑している可能性がありますが、速度は保証できません。」と言われて、改善案は提示されません。
プロバイダーを変える 効果なし
OCNからDTIに変更してみましたが、速度は何も変わりませんでした。変更前後で速度測定して、結果を比較したので間違いありません。「何も変わりませんが?」とDTIに問い合わせても、「混雑していると速度は変わらない可能性があります」と言われてしまいました。
ルーターを最新のものに買い換える 効果なし
古いルーターから最新版のWi-Fi6のBUFFALOルーターに買い換えましたが、速度は何も変わりませんでした。ルーター変更前後で速度測定したので、間違いありません。
接続方式をPPPoE(ipv4)からIPoE(ipv6)に変更する 効果なし
DTIのPPPoE(ipv4)からIPoE(ipv6)の接続方式に変更しましたが、速度は何も変わりませんでした。DTI担当者に、接続方式が切り替わっていることを確認しましたが、切り替わった後でも速度の変化は全くありませんでした。「速くなるとホームページに書かれていたので切り替えたのですが何も変わりませんが?」と聞くと、「混雑していると速度が変わらないことがあります」と言われてしまいました。
LANケーブルを買い換える 効果なし
LANケーブルをカテゴリー5eからカテゴリー6Aに買い換えましたが、速度は何も変わりませんでした。
無線接続から有線接続に変える 効果なし
無線だとルーターに問題があったり、通信が不安定になることもあるとネットに書かれていたので、LANケーブルを直接繋いでみましたが、速度自体はほぼ変わりませんでした。
ONUやルーターを再起動する 効果なし
ONUもルーターもどちらも、電源を一旦切ってから再起動してみましたが、速度は変わりませんでした。
無線の周波数を変える 効果なし
元々、5GHzで繋いでいましたが、2.4GHzに変えても遅くなるなるだけでした。影響がでないように、ルーターの1メートル以内の至近距離で測定しています。
ネット接続する端末を変える 効果なし
PCはmacもwindowsも両方。スマホはIPhoneSEや7。ゲーム機のPS5・PS4・Switch。全て有線と無線の両方で試しましたが、速度は何も変わりませんでした。

光回線が遅い対策で効果があったもの

光回線を別の業者に乗り換える 効果あり
ドコモ光からNURO光に乗り換えると、1日の平均速度が22Mbpsから386Mbpsの約17倍速くなりました。別の光回線に乗り換えたことで、ドコモ光が遅くて、NURO光が速い比較ができ、「同じ光回線でも、混雑している回線と、混雑していない回線で速度がかなり差が出る」という事実が判明する。

後に、独自回線は混雑しにくく、フレッツ光回線(共用回線)が混雑しやすいことが分かる。詳しくは、光回線業社ごとの実測値で比較している記事を書いてますので、そちらで比較してみてください。

無線接続から有線接続に変える 【条件付】効果あり
光回線を別の業者に乗り換えた後という条件付きだと効果があります。

数値で10〜20Mbps程度速くなり、通信ロスが極端に減るので、ラグが起きにくくなります。オンラインゲームをする人は有線接続は必須です。

ルーターをWi-Fi6に買い換える 【条件付】効果あり
光回線を別の業者に乗り換えた後という条件付きだと効果があります。

速度自体は数10Mbpsぐらいしか速くなりませんが、同時接続すると効果がかなり出ます。例えば、2台のWi-Fi6対応端末のIPhoneSE第二世代で、一斉にアプリをダウンロードすると、Wi-Fi5の時よりも、半分以下の時間でダウンロードが完了します。Wi-Fi5は1台1台にしか順番に電波が飛ばないが、Wi-Fi6だと一斉に電波が飛ぶので、同時接続がかなり強化されてますね。

光回線が遅い人への結論

光回線が混雑していると、改善の余地がほぼなくずっと遅いままなので、混雑しにくい光回線に一刻も早く乗り換えてください。

フレッツ光回線は共用回線なので、混雑しやすく、独自回線は混雑しにくいので、速い速度をの業者を選びたい人は「混雑しにくい独自回線の光回線業者から選ぶ」ようにしてくださいね。

下記は、全て実際に速度測定して、混雑具合を調査した結果の完全オリジナルの表になっています。光回線業者名をクリックしてもらえれば、各社の詳細を調査した結果が証拠付きで見れますので、気になる業者があれば覗いてみてください。混雑からサヨナラして、快適なネットライフを送れること間違いなしです。

光回線業社光回線の種類
混雑具合
eo光独自回線超快適
BBIQ光独自回線超快適
NURO光独自回線快適
auひかり独自回線快適
auひかりちゅら独自回線快適
コミュファ光独自回線やや快適
ピカラ光独自回線やや快適
ソフトバンク光フレッツ光回線×混雑
ドコモ光フレッツ光回線×混雑
フレッツ光フレッツ光回線×混雑
ソフトバンクエアー携帯回線××不安定