5G通信vs光回線!不要?共存?ポイントは通信速度よりも通信制限と通信品質

ドコモauソフトバンクなど大手の通信キャリア各社が、こぞって5G対応のスマホを発売しはじめました。世の中が5g、5gって言い始めてるけど、そもそも5gって何?自分にどう関係があるの?今、取り入れたほうが得なの?光回線は不要になるの?どれぐらいすごいの?などたくさん疑問があると思います。

ここでは、5gについて知りたいことがよく分かるように最新情報をまとめておきました。随時、更新していきますので「自分に必要な情報」だけでも参考にしてもらえればいいなと思います。

5gとは?

5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴を持っています。

「高速大容量」:一気に大量のデータをダウンロード(またはアップロード)できるってことです
「高信頼・低遅延通信」:サイトを見に行って表示するまでの応答時間タイムラグ)が減るってことです
「多数同時接続」:
人が密集して集まる場所で、同時に大人数で通信しても大丈夫になるってことです

具体的でわかりやすい説明してくれてるサイト
https://monstar-lab.com/dx/technology/about-5g/

今、僕たちが外でスマホで調べ物したり、YouTube動画見たり、SNSを見たりすると、ほとんどの人が意識しなくても4G通信を利用していることになります。契約しているプラン毎に月間3GBまでとか6GBとか通信量の使用上限値が決められてて、オーバーしてしまうと低速に制限されてしまうというのが主流になっていますね。こういう4G通信よりも1段階進化した通信ができるようになりますよというのが5G通信ですね。

5gできること

  • 安全な自動運転が可能になる
  • 都市部と地方とつないだ遠隔医療ができる
  • 4K・8K映像が配信できるようになる
  • よりリアルタイムでのVR体験が可能になる
  • 自由視点でスポーツ中継を視聴できる
  • 無人で効率的な農業ができる
  • 混雑した場所でも安定した通信ができる
  • 身の回りのあらゆるモノがインターネットに接続できる
  • スマートシティを実現できる

具体的なイメージがしやすいサイト
https://goworkship.com/magazine/what-5g-can-do/

今、家電量販店で売られている最新の4Kテレビで映画なんかを見てると、もはや肉眼でドットが確認できないぐらい画質がきめ細やかでびっくりしますよね?その精度でYouTubeなんかを当たり前のように見れるようになる時代が5Gによってもたらされるんです。

僕の大好きな世界最高峰のヨーロッパサッカーの試合を、自分の好きなアングルで、現地の臨場感そのままに、動画として見れたらどんなに興奮することか。通信の進歩で、できることが確実に増えていく未来は、間違いなくワクワクしますね。

4gと5gの違いは?(通信速度・遅延時間・同時接続数で比較)

5Gがなんとなく凄いのは分かったけど、今主流の4Gと比較して、数値的にどれぐらい違うの?と思いますよね。理論値として比較したデータを下記の表にまとめてみました。

4G5G比較
通信速度50Mbps ~ 1Gbps10Gbps ~ 20Gbps20倍
遅延時間10ミリ秒1ミリ秒10倍
同時接続数10万台/㎢100万台/㎢10倍
「通信速度」:4Gよりも5Gの方が20倍通信速度が速い
「遅延時間」:4Gよりも5Gの方が10倍遅延が少ない
「同時接続数」:4Gよりも5Gの方が10倍端末数が繋がる

比較で分かりやすいサイト
https://www.5kplayer.com/iphone-manager-jp/iphone-to-android-jp/the-differences-between-5g-and-4g.htm

比較データはあくまで理論値といって、『計算上このぐらいいくだろう』の数字なので、実際に測ったら必ず下回るので過度な期待は禁物です。僕の4Gの通信速度の調査結果は、平均して30Mbpsぐらいです。理論値の1/33程度ですね。5Gの理論値の1/33だと仮定すると、約600Mbpsになりますね。

もし、キャリア回線で600Mbpsも出ていたらサイズの大きなアプリのダウンロードでも数分程度で終わっちゃうことになりますね。遅延も10倍少なかったら、ゲームのラグがほとんどなくなるので、サーバーまでの距離の差で有利不利がなくなってくるかもしれませんね。スタジアムやショッピングセンター、ホテルみたいな人口集中する場所では、ネットにつながりにくくなるという現状の課題も、10倍になれば解消していける可能性が大いにありえます。

5Gのエリアがもっと広がって行って、各地で実際の数値を測ってみて、どれぐらい違うのかは今後どんどん分かってくるようになると思います。

今、5g対応スマホを買うべきか?

結論を先に言うと、「どっちでもいい」です。

焦って買う必要もないが、買い替えのタイミングならば買ったらいいし、欲しい新機種が出たのであれば買ったらいいし、逆にタイミングもまだで、欲しい新機種もないのであれば、今は買わなくていいと思います。

理由はシンプルで、ドコモ、au、ソフトバンク共に5G提供エリアが極々一部分だからです。買っても5Gとして通信できる場所がまだほとんどないってことです。自分の家が提供エリアになるまで後、数年はかかると思います。

念のため、各携帯会社のHPにある、5G提供エリアのリンクを載せましたが、見てもらったらわかると思いますが、提供されているエリアはほとんどありません。エリアが少なすぎて、マップで探そうとしても見つからないほどです。僕たちが日常で使うであろう交通機関でもスポットがあるかないかのレベルなので、日常的に5G通信できる人はほぼいないといっても過言じゃないですかね。

数年かけて各社が、5G基地局を頑張って増やして行くとは思いますが、まだまだ先の話ということです。ただ、今5G対応の携帯を買って無駄になるか?と言ったらそうではありません。携帯に5G通信できる機能が備わっていると言うことは、いずれ、基地局が整備されて、通信エリアが広がって行った時に、自然と5G通信に切り替わって使うことができるようになるということです。

4G対応携帯の場合、仮に今後5G提供エリアに入ったとしても、5G通信することはもちろんできません。ですので、今後買い換える予定があるのであれば、5G対応携帯を買ってても無駄にはならないと思います。無駄にはなりませんが、5Gの恩恵を受けられるのは数年先ということですね。気長に待ちましょう!

5g対応スマホがあれば光回線は不要なのか?

これも大事なことなので結論を先に言っておきます。5Gスマホが普及しても、光回線は不要になりません。むしろ、5Gスマホと光回線のハイブリッド的な使い方をするようになると思います。

そう言い切るのには根拠があります。

①5Gになっても各携帯会社は、通信制限を設けている
②5Gによる無線接続は、場所や障害物などによって回線状態が不安定になる
③家の中の5G対応していない通信機器(※)はたくさんあるから
※ChromeCast、TVネット接続、ゲーム機ネット接続など

いくら5G通信速度が速くなっても、例えばYouTubeなどの動画配信するサービス提供側も、画質提供レベルを上げて行くと思います。画質を現在の1080pから4Kレベルに上げれば、当然通信量もその分爆発的に増えることになります。1日中、4Kレベルの画質を永遠見続けていたら、携帯会社側は当然、制限してくると思います。理由は簡単で、パンクしちゃうから。パンクさせないように制限するのは分かりきっているので、無制限という言葉を使いながらも、注意書きで小さくオーバーしたら速度を落としますよと書いてるんですね。

通信って常に一定じゃないんです。無線となると不安定さが思い切り出ます。オンライン対戦ゲームをやっている人なんかは、不安定さは勝敗に直結します。なので、ゲームをやってる人は有線で繋ぐのが当たり前だし、これが5Gになったからと言って不安定さがなくなるとは思えません。だって無線の時点で、場所や障害物に影響を受けることは免れないから。動画閲覧程度だったらまだ不安定さはまだ我慢できますが、ゲームレベルになるともうアウトですね。

家にも通信機器っていっぱいありますよね?今後、特に家の中の電化製品も、ネット接続化(IoT)していくので、今よりももっと通信機器は増えると思います。その増えて行く通信機器が、全部5G通信対応すると思いますか?僕が販売側だったら、いつ普及するか分からない5Gのために5G対応にはしません。せめてWi-Fi対応ぐらいが現実的な選択になるんじゃないでしょうか?Wi-Fi対応の通信機器たちは、無線LANルーター経由で、光回線の固定通信につなげて行く方向性はなくならないと思います。

まとめ

今後は、5Gスマホと光回線のハイブリッド的な使い方をするのが主流になると思います。ただ、やっぱり通信コストは下げたくなるでしょうから、メリットを受けながらも、コストを下げる選択肢がどんどん注目されて行くと思います。僕的には、光回線は高速安定するものを選ぶけど、スマホは格安SIM(ただし、通信が安定している)でコストを最低限にしていく組み合わせをすると思います。